ALbenis, Isaac Manuel Francisco

アルベニス

2008年1月11日 独特の土臭さ・・・スペインものを聴くたびに感じるのは、どうにも他人事とは思えない胸騒ぎ。
スペインものと同様に、血が騒ぐのはバルトーク。2005年にルーマニア民俗舞曲に取組みました。 それぞれに、なぜ惹かれてしまうのか、両者にどのような関係があるのか今まで意識したことはなかったのですが、スペインものに取組むにあたって、ジプシー系の音楽を探求していたら、両者の意外な関連が明らかに。
まず、昔気に入っていたジプシーキングスのCDを久しぶりに聴いた後、今の世の中、このジャンルでは何が売れ筋か調べたら・・・出ました、出ました「タラフ・ドゥ・ハイドゥークス」!最近はジプシーという言葉は蔑称扱いされていてロマというらしいのですが、このバンドの最新作は何とクラシック音楽のリメーク。上述のバルトークのルーマニア民俗舞曲の他、ケテルビーのペルシャの市場にて、ハチャトゥリアンのレスギンカ、そして何と今回取組む予定のアルベニスのアストゥリアスにファリャの火祭りの踊り!そうか、ロマつながりだったのかぁ!
一方でジプシーとかロマと言われるものについて文化的・人種的同一性があるとの根拠はないというのが、最近の研究成果だそうで、ちょっと残念なところもありますが、これらの音楽に対して、ただ事ではない感情が巻き起こるのは確かです。一般に異国情緒という言葉を使うのでしょうが、僕の場合はなぜか異国=他人ではなく、自分の中の何かを発見したような、異様な興奮を感じます。


 
作品No. 曲名 コメント MP3
Op.47 スペイン組曲 アストゥリアス(伝説) タルレガによるギター編曲の方が有名。高校時代にこれ弾きたくて弾きたくて。結局ギターで弾けた!という記憶は残っていないので、どこかで挫折したんでしょう(笑)。つい2年前まで、オリジナルがピアノ曲だったなんて全く知りませんでした。来週末から海外出張で全く弾けず状態に。このため、今週中にと無理やり演奏アップしましたが、あまりにも音はずしがひどすぎないかい?心臓の弱い方はご遠慮ください。 080126録音(3,180k)
アラゴン(ファンタジア) 華やかで、明るい陽射し満載。咲きこぼれる花に囲まれ、楽しく踊り集う人々。カスタネットの音が聴こえますか? 090614録音(2,464k)