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自作DTM

電子ピアノ買いたての頃、作成したDTMです。スコアを元に、パート毎に音色を割り振り、重ね録音しました。最大8パートあり、実際はこんなに弾けるわけはありません。昔あこがれた富田勲に挑戦といったところでしょうか。テンキー打ち込み等の「機械的な」調整は行っていません。ちょっとしたこだわりで、あくまで自分の指で鍵盤を弾きました。(とは言っても右手だけの演奏ですけど。)いずれも1999年か2000年頃の作品。(2004年6月14日記)

ただし重ね録音にはいくつかの限界があります。特にテンポにゆらぎを持たせたいとき、指揮者がいない状態でパーツごとに重ねていくとバラバラになってしまいます。一旦一定テンポで録音してからジョグダイアルで全体のテンポを動かす方法もありますが、これですと単純な一方向のアチェレランドかリタルダンド以外はコントロールが難しい。もっと言えばアチェレランドやリタルダンドも線形に変化するわけではないのでこれもイメージどおりに実現するのは困難です。そんなこともあり、重ね録音はその後止めてしまいました。(2004年6月15日記)

P.S. MP3の無断転載はご遠慮ください。


バディネリ (J.S.Bach 管弦楽組曲第二番より) /244k, MP3

ウィンドをビブラフォンに、ベースをピチカートにしてジャズ風にアレンジしました。エンディングをもう少しゆっくりにしたかったのですが、重ね録音はテンポの調整が難しいので断念。(2004年6月14日記)

ブランデンブルグ協奏曲第二番 J.S.Bach
第一楽章/1,187k, MP3 第二楽章/966k, MP3 第三楽章/711k, MP3

トランペット、リコーダー、オーボエ、バイオリンの掛け合いが絶妙です。小学校から中学校にかけてトランペットをやっていたのとリコーダーにも凝っていたので、この曲を聴いてすぐハマリました。トランペットは持っていたb管じゃなくて、この曲はF管。欲しくて欲しくて楽器店でよだれをたらさんばかりに眺めてたのを覚えています。リコーダーはブリュッヘンにあこがれていました。学校指定のプラスチックのジャーマン式ではなく、木製のバロック式のものを買うほどの懲りよう。この音に近い音色が私の電子ピアノにはなくてちょっと不満です。(2004年6月14日記)

6声のリチェルカーレ (J.S.Bach 音楽の捧げものより) /1,449k, MP3

これこそ西洋音楽の原点にして頂点の一つと、私は思います。無調にも通じるDNAの螺旋を見るような絢爛かつ深遠な展開。各パート毎に音色を割り振るのが通常のパターン(横割り)ですが、今回は縦割りとしました。すなわちシンセ風の音色を基調として、時間経過ごとにクワイヤ、パンの笛、チェンバロ、ダブルリード、クワイヤ、オーケストラと展開させました。(2004年6月14日記)

亡き王女のためのパヴァーヌ M.Ravel /1,267k, MP3

音色の変換はせず、なるべくオリジナルのオーケストラの音を再現しました。ハープのタイミングが合わず苦労。それからホルンでミス「タッチ」がありますが、これが妙にリアルな「吹き」損じに聴こえたので、そのまま採用しました。(2004年6月14日記)

交響曲第四十番 第一楽章 W.A.Mozart /1,766k, MP3

楽譜で見る限り何の変哲もない木管パートが、こんなに素晴らしい効果を出すとは。演奏してみないと全く分からない驚きの新発見でした。(2004年6月14日記)

冬 第二楽章 (A.Vivaldi 四季より)/417k, MP3

オリジナルのソロはもちろんバイオリンですが、なかなか良い音源が見つからず、オーボエで演奏しました。ちょっとトリルが下手・・・(2004年6月14日記)

交響曲第五番 第四楽章 G.Mahler /2,178k, MP3

楽譜の解釈が実に難しい。ドイツ語による指定が細部にわたり、マーラーの恐ろしいまでのこだわり・繊細さを感じます。クワイヤ音源を利用して雰囲気を作ってみました。(2004年6月14日記)

アルビノーニのアダージョ /1,996k, MP3

いきなり否定的な物言いですが、これはビバルディと同時期に活躍、ディレッタンティズムにこだわったアルビノーニの作品と考えない方がよいと思います。彼の作と伝えられる断片を後の音楽史家ジャゾットがリメークしたもので、「アルビノーニのアダージョ」という名前で有名な曲だと理解するのが一番手っ取り早い。芝居がかったところが耳障りという人も少なくないですが、やはり名曲だと思います。大げさなところを二種類のパイプオルガン音源で表現してみました。(2004年6月18日記)